センスウェイの RoLa WAN スターターキットを使ってみた

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 センスウェイさんの RoLa WAN スターターキットモニター募集に応募したら当選した。のだが、そこから忙しくなってしまって、ハンズオン資料を見ながら、データをダウンロードできるところまでしか試すことができなかった。

 本当は GNSS の RTK 補正用データをドローンに送ることを前提に、アップロードのボーレートを測定するところまでやりたかったのだが、全く手が付けられずにタイムアウト。「申し訳ございません」と、機材を返却したところ、機材が向こうに到着した連絡の mail に「もし少しでも記事にできる箇所あれば、他のユーザーの方のためにもなりますので執筆いただけると幸いです。」とのメッセージを頂いた。

 ということで、すこしでもお役に立てればということで、気付いたことをまとめてみた。

センスウェイの RoLa WAN スターターキットはこちら

・LoRa WAN は、シリアル通信のような、単なる通信路としては使えない
 デバイス(子機)とゲートウェイ(親機)が通信して、ゲートウェイと PC や サーバーが USB や ネット経由の tcp などで直接通信できるのかと思っていたのだが、そうではなかった。

 デバイス <- (RoLa) -> ゲートウェイ <- (インターネット) -> センスウェイのネットワークサーバー <-> センスウェイの MQTT ブローカ

とつながっていて、ユーザーはインターネット経由で MQTT ブローカーとデータをやり取りすることになる。

 ゲートウェイのためのインターネット環境が準備できない場所では、残念ながら、LoRa WAN は使えないらしい。


・データのやり取りは、インターネット上のセンスウェイのサーバーと MQTT 通信
 データのやり取りは、インターネット上のセンスウェイのサーバーと MQTT という聞きなれないプロトコルで行われる。
 ただ、MQTT ブローカーと Node-RED を使ってデータをやり取りする方法はハンズオン資料にまとめられている


・データはパケット通信
 シリアルや USB などの、いわゆる垂れ流しではなく、パケット単位の通信。既存のシステムを使う場合はそのあたりに修正が必要


・ドローンと組み合わせて使用できるかは不明
 私にとって LoRa を使う最終的な目標は「ドローンに RTK 補正データを送る」こと。3G/LTE は法律上、空中では使えない。なので、センスウェイさんに 「LoRaWAN をドローンに装着して使用することは違法でしょうか。」と確認したところ「920Mhz帯の電波をドローンで使用する件については、弊社で法的な解釈に見解を出すことは難しいです。総務省にご確認をお願い致します。」との回答をいただいた。
 空中ということでいうと、パラグライダーでは LoRa を使った実績はあるのだが、ドローンはまた話が別なのだろうか?

http://qzss.go.jp/usage/userreport/xathlon_160802.html

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ということで、すっかり遅くなってしまいましたがブログを更新しました。
RoLa WAN を体験する貴重な機会を頂いた、センスウェイ様、ありがとうございました。

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このページは、ytaroが2019年3月23日 17:03に書いたブログ記事です。

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