HFコンバータキットキットの制作

| | トラックバック(0)
 故あって、できるだけ低い周波数(できれば 10KHz程度)から数MHz の範囲を表示するスペアナが欲しかった。デジタルオシロの FFT 機能をつかえないかと、PC の USB に接続するタイプのデジタルオシロを入手して色々と試したのだがうまくいかない。
 単体のデジタルオシロを買って試そうとも思ったが、原理的に同じものなのでうまくいくとも思えず、値段もそれなりなので買う気になれなかった。
 一度はあきらめてはいたのだが、SDR(ソフトウェア・デジタル・ラジオ)の H/W と PC を組み合わせると簡単にスペアナになることが分かった。が、普通に流通している安価な SDR は下が数十MHz までで目的を達しない。
 ところが、調べているうちに、目的にちょうどピッタリのキットが見つかった。趣味で電子工作をされている方が自分で基板を起こし、部品を頒布されていた。ありがたいことです。ちなみにこの方のお住まいは私の家の隣の市。意外。
 さて、そのキットだが、写真を見ると部品がすべて面実装、それもかなり小さいやつっぽい。が、はんだ付け歴ウン十年、この程度のはんだ付け自体はなんとでもなる、とは思うが齢半世紀を超えると目の方が限界。まぁ、送料込みで 3,000円なのでダメモトで購入決定。オプションのリレー 500円と僅かばかりのカンパ 500円の合計 4000円を指定の口座に振り込むと数日後に普通郵便で到着。カンパのお礼の試作基板も一緒に入っていたが、なんの基板かわからないのと、何よりチップ部品の入手が困難なので作るのは難しそう。
 
 実際に制作を始めたが、チップ部品が想像していたより小さい。ていねいな組み立て説明書と温度調整付セラミックヒーターはんだこて、それと、たまたま工具箱にあった精密ピンセットでなんとか乗り切ったが、やはり問題は部品の小ささ。リールから必要数を切り出して台紙に張ってあるのだが、これを外すのが大変。その上、間違って見失ったら見つけるのはまず無理、入手もたぶん無理。今回一番ラッキーだったのは部品をひとつもなくさなかったこと。
 
 2-3回にわけて都合3時間程度で基板は完成。そしてその後のケース加工がまた難関。モバイルアルミケース MXA 2-6-5 にしたのだが、パネルの厚みが 5mm もあって加工に一苦労。こちらは3時間以上かかった(その上穴位置がずれたので写真はなし ><)。
 

新電新MB ACあり メイン ON POWER ON x3.png
 で、完成したコンバーターを使った結果。PC 電源のノイズを AM のループアンテナで拾った(途中でズームを変更したのでちょっと乱れてる)。メインのスイッチング周波数は 100KHz ぐらいか?




----
 この記事で制作したキットは、以下のサイトで頒布されています。
 http://ttrftech.tumblr.com/kit/hfconv

 TTさん、素敵なキットを頒布いただきありがとうございました。




トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: HFコンバータキットキットの制作

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.co-mind.info/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1430

このブログ記事について

このページは、ytaroが2016年12月 8日 23:31に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「電池交換:Garmin Forerunner 110 - 1 電池注文」です。

次のブログ記事は「WiFi ルータリフレッシュ」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

track feed Subscribe in a reader
Powered by Movable Type 4.01